有限会社鶴屋いろは堂 代表取締役
長谷川俊太郎
信頼の積み重ねを継続できた先に生まれる「絆」。患者さんに、また相談しよう、何かあったら相談しようと思っていただける、選ばれる薬局創りに精進して参ります。
この度は私どものホームページをご覧いただきありがとうございます。
ボンド薬局まつはま(旧まつはま調剤薬局)は、2014年6月から「面薬局」といわれる特定の医療機関の処方せんに偏らない薬局運営を行って参りました。これは厚生労働省の示す「患者のための薬局ビジョン」に重なるもので、次世代のあるべき薬局の形です。
私どもの経営理念は「日本の医療を守りましょう」でございます。
これこそが私どもができる最大の社会貢献ではないかと考えています。
質・スピード・価格のバランスが世界一の健康保険システムを基に日本の医療があります。しかしながらシステムの「質・スピード・価格」という要素はあくまでも形質的であり、これだけをただ運用する医療では患者様に多くの「不」を生じさせています。これでは日本の医療を守れません。
そうならないための医療の実質的要素は何か考え続けてきました。答えは中々見つかりませんでしたが、ある時私どもを長年ご支持下さる方からお教えいただきました。医療の実質的要素は「絆」だということです。現場で実質的要素「絆」を加えることが経営理念「日本の医療を守りましょう」の実践だという考えに至りました。
一朝一夕で生まれない「絆」は、信頼の積み重ねを継続できた先に生まれます。そしてその合図は、安心したときに生まれる患者さんの自然な笑顔だと考えています。また相談しよう、何かあったら相談しようと思っていただけることは、本当に薬局冥利に尽きます。
私どものあるべき薬局創りはまだ道半ばです。現在、年間約180の医療機関、600人を超える医師の処方せんを応需しております。これはゴールではなく、ボンド薬局はこの経験をどのように活かすかを求められているのだと考えております。
多くのかかりつけの患者さんは、調子が悪くなると相談して下さいます。その際、私どもは安全マージンを取りながら受診の可否の判断を行うこともあります。確実に受診が必要な場合は、専門医をご案内することもあります。また、かかりつけ医に患者さんの訴えをまとめたお手紙を作成することもあります。
これは私自身の考えですが、薬局は医療のプラットフォームになり得ると思います。多くの職種に対して橋渡しになり得るのだと思います。何故なら私たちは患者さんが調子を悪くされる前から信頼を重ね、絆を醸成できるからです。患者さんのパーソナリティを理解した上での橋渡しを、薬局はできるという可能性を十分に持っていると感じています。
最後に、日本の医療はまだフリーアクセスを維持しています。診療所、薬局を選べるという自由があります。これは素晴らしい権利だと思います。一方で、自由の代償は自己責任です。医療が複雑化(専門化)している中では、この権利の行使は難しく、時に医療と患者さんとの間にズレが生じることもございます。
そうならないように、薬局は予めそこに寄り添えるのではないかと考えております。薬局を選ぶ時代はすでに到来しており、更にその要請に従い加速していくと思います。だからこそ「薬局を選びたい」という方に選ばれる薬局創りを念頭におき、ボンド薬局まつはまは今後も精進して参ります。